多世代コミュニティーカフェ「いのちの木」(横浜市都筑区仲町台1、TEL 045-945-2223)は7月27日、同カフェの公式ウェブサイト内で近隣商店街の店舗を紹介する「なかまちだい放送局」をオープンする。
仲町台で地域活動支援センター&コミュニティーカフェ「マローンおばさんの部屋」を運営するNPO法人「五つのパン」が企画した同スペース。横浜市の「地域のセーフティーネット推進モデル事業」の補助も受け、高齢者と障害者、地域の人々が交流できるスペースとして昨年オープンした。
同ウェブサイトは、大学の研究成果を産業界に技術移転しているよこはまティーエルオー(横浜市保土ヶ谷区)の協力で商店街と高齢者を結ぶプロジェクト「元気市」の一環としてオープン。カフェスタッフやインターンの学生らが撮影した近隣商店街約20店舗の動画を公開する。
27日・28日には、同カフェが仲町台で開催される「夏まつり」の第3会場になっていることから、カフェ内で行う各種イベントを「なかまちだい放送局」のコンテンツとしてユーストリームで配信。同カフェは、事前申し込みの近隣在住高齢者にiPadを無料で貸し出しており、「夏まつり」期間中に高齢者がコンテンツにふれる機会を提供する。
「元気市」では動画撮影と平行して、仲町台の商店街65店舗を取材した冊子「なかまちだい帖」も制作。冊子による店舗紹介のほか、店舗の歴史をまとめたことで、仲町台の街の移り変わりを記録した(同カフェのほか複数の店舗で配布)。
今回同プロジェクトに関わった高知大学人文学部2年生の西口あゆみさんは「街の皆さんを取材することで、多くの人に親しくしてもらうようになった。今回映像編集などは初めてだったが、簡単に編集できるアプリなどもあるので、こうした取り組みをさまざまな街で展開していただけたら、より多くの交流が生まれると思う」と話す。
「なかまちだい放送局」は同カフェウェブサイト内「仲町台元気市」から(27日から公開)。同プロジェクトでは今後も高齢者と街をつなげる取り組みを継続していくという。