新横浜公園(横浜市港北区小机町)第3水路で植栽しているサクラソウが今年も開花した。
サクラに似たピンクや白の小さな花を咲かせるサクラソウ。愛好家によって園芸として育てられることが多く、自生する場所は極めて少ない。環境省のレッドデータブックの準絶滅危惧(きぐ)にも指定され、その自生地は保護対象となっている。
同園のある鶴見川流域にはかつて、サクラソウの自生地があったとされていることから、サクラソウの自生地を復活させるプロジェクトが6年ほど前から始動。近隣の小机小学校(小机町)や地元の市民活動団体「横浜さくらそう会」が協力し、毎年植栽活動を行っており、今年は6年生の生徒らが約500株植栽した。
同園管理局緑管理課の横松広一郎さんは「今年もサクラソウが咲いた。一つ一つの株は1週間程しか咲かない花だが、群生となっている新横浜公園では1カ月程度見ることができる。水辺に年々増えていくサクラソウを多くの方に見ていただけたら」と話す。
同園では水路いっぱいにサクラソウを咲かせるため、10万株の植栽を目指している。