光造形や鋳造技術を用いた製品の試作開発を手がけるジェイ・エム・シー(横浜市港北区新横浜2)は2月から、新入社員の研修プログラムとして実際にレーシングカートを作る「レーシングカートプロジェクト」を始めた。
同社は1992年に横浜市南区で設立し、2006年に新横浜に移転。広告美術や自動車用部品、医療用実体モデルなど、幅広い分野の試作品などを設計・製作してきた。
新入社員5人を主要メンバーにスタートした同プロジェクト。開発費として2,000万円を投入し、マグネシウム鋳造や世界最速3Dプリンタを使った粉末造形など、同社の技術を結集してオリジナルレーシングカートを開発する。長野県飯田市にある同社のコンセプトセンター(鋳造工場)と分担し、現在はハンドルを作っているという。
広報担当の岩澤理沙さんは「これまでは所属部門以外の技術に触れる機会が無かったが、このプロジェクトを通して当社のすべての技術を学ぶことができる。実際にレースを見に行くなど、仕事以外でのメンバー同士の交流にもつながっていて楽しい。プロジェクトの様子を随時発信していくことで、当社の技術をより多くの方に知ってもらえたら」と話す。
プロジェクト期間は2014年5月30日まで。進捗状況はウェブサイトやフェイスブックで発信。完成後は、走行イベントも計画している。