写真家の川崎祐さんの個展と横浜市所蔵カメラ・写真コレクション展を同時開催する「あざみ野フォト・アニュアル」が1月25日から、横浜市民ギャラリーあざみ野(横浜市青葉区あざみ野南1)で開かれる。
現代の写真表現を紹介する企画展として、毎年開催している同展。所蔵するカメラや写真、文献から選んだコレクション合わせて約1万2000点を共に鑑賞することで、写真の歴史を総合的にたどる内容。
川崎さんは1985(昭和60)年生まれ。2017(平成29)年に故郷の滋賀県長浜市の風景と自身の家族を撮影したシリーズ「光景」で「第17回写真『1_WALL』グランプリ」を受賞した。同年?発表した「Scenes」は、第44回木村伊兵衛写真賞最終候補にノミネートされた。写真集は2019(平成31)年に「光景」、2023年に「未成の周辺」を出版した。
個展では、「光景」「未成の周辺」に、初公開となる「他人の場所」シリーズを加えた構成で121点を展示。「私(という一人称)」「カメラ(の機械性)」「他者(の記憶)」という問題意識で、風景に対して独自にアプローチをした作品から、現在の写真の持つ可能性を探るという。
横浜市所蔵カメラ・写真コレクション展では、人々がどのように「新たなものの見え方」を獲得してきたかを、カラー写真、立体視、映像技術をテーマにしたカメラや写真、観賞装置などの関連資料を通じて紹介する。
同館広報担当の丸山琴乃さんは「アーティストの対談やワークショップなど関連イベントも用意しているので、そちらもウェブサイトで確認して参加いただけたら」と話す。
開場時間は10時~18時。入場無料。2月23日まで。