新横浜公園(横浜市港北区小机町)第3水路に植栽されたサクラソウが芽吹いた。
サクラソウはサクラに似たピンク色や白色の小さな花を咲かせる多年草。同公園ではサクラソウの自生地を復活させるプロジェクトに取り組んでいる。サクラソウは園芸用として知られており、自生させる取り組みは国内でも珍しい。
今年で3年目を迎える同プロジェクト。近隣の小机小学校(小机町)や園芸用のサクラソウの展示や情報交換などを行っている「横浜さくらそう会」が協力している。今年1月には小机小学校の6年生約100人がサクラソウ150株を植栽した。
公園を管理する日産スタジアムの清水富二男さんは「一昨年植栽したサクラソウはしっかり根付き、大きくなっている。今年植栽した株もまだ小さいがしっかりと芽吹いてきた。あと1週間ほどで花をつけると思う」と話す。「サクラソウは小さい花で慌ただしく歩いていると見過ごしてしまうが、これが本来の自然のサクラソウ。ほかの草花に比べると地味かもしれないが、じっくりと時間をかけて散策する楽しさもある」とも。