第三京浜道路港北インターチェンジから首都高速神奈川1号横羽線生麦ジャンクションを結ぶ「高速神奈川7号横浜北線(きたせん)」が、2017年3月に開通することがわかった。
延長約8.2キロの自動車専用道路の約7割(約5.9キロ)がトンネル区間となる同路線。2010年にシールドマシン(掘削機)が発進し、トンネルを掘り続け、2014年に貫通した。その後は、床版(車両が走行する道路面)や防災設備の設置作業などが進められている。路線名はこれまで、「横浜環状北線」と呼称してきたが、開通後は「高速神奈川7号横浜北線」となる。
開通のめどがたったことから9月15日には、メディア向けに現場が公開された。現在トンネル構造物が概ね完成し、電力も供給れている状態。当日はトンネル内の照明点灯や、首都高速では初めて採用された「すべり台式」非常口なども紹介された。同路線のトンネル区間は、上下線とも2層構造になっており、避難時は車道の下に作られた避難通路へすべり台を使って降りる。同すべり台は緊急時に使用できるもので、250メートルおきに設置されている。
首都高速道路神奈川建設局の寺山徹局長は「横浜の臨海部と横浜北部エリアを結ぶ路線が増えることで、混雑時や災害時の移動経路確保、他地域からのアクセス向上により、新横浜エリアの観光にも寄与できる」と話す。
これから開通に向けて、照明のほか事故が起きた際の遮断機などの設備工事を本格化させる。