大塚・歳勝土遺跡公園(横浜市都筑区大棚西2)内の「都筑民家園(TEL 045-594-1723)」で2月20日、明治から平成までのひな人形とつるし飾りを飾る「ひな祭りウィーク」が始まった。
有志が所有している明治・大正・昭和のひな人形を毎年3月3日のひな祭りに合わせて飾っている同園。期間中は古民家内に歴史のあるひな人形を飾り、その周りを「つるし飾り」で彩る。
「つるし飾り」とは江戸時代頃から始まったとされる天井から縁起物をつるす飾り。縁起物は子どもの健やかな成長を願い、端切れを使って作る。同園では桃やハマグリ、フクロウなど30種類以上の縁起物を毎年有志が作りためており、その数は8000個以上になる。五月人形をテーマにしたかっちゅうやこいのぼりなどのつるし飾りも合わせて展示する。
会場では明治から昭和初期にかけて3代続いた東京を代表する人形師「山川永徳齋」の昭和初期のひな人形(お内裏様)も展示予定。昨年有志の自宅蔵から発見されたこの人形は、関東大震災で多く消失していることなどから、現存し一般公開されているものは貴重だという。
開催時間は10時~16時30分。入場無料。3月3日まで。最終日には茶室でひな祭りお茶会も予定する。