横浜・青葉のアートスペース「JIKE STUDIO」(横浜市青葉区寺家町、TEL 045-350-3804)で11月1日、幻の楽器「ラウテンクラヴィーア」の演奏会が開催される。
「ラウテンクラヴィーア」とは、ガット弦を使って音を出すリュートとバロック時代の鍵盤楽器チェンバロを組み合わせたような楽器。バッハの生きた時代に存在したとされているが、その時代のものは現存せず、わずかに文献に登場する程度で、幻の楽器といわれている。
今回は現在開催中の花見宴さんの絵画展の一環として演奏会を開催。「誰もが持っている心の原風景を呼び覚ますような、懐かしい気持ちにさせてくれる」という花見さんの作品に、ラウテンクラヴィーアの音色が合うことから企画された。
当日は青葉区在住で、長年バッハの研究を続けてきたというチェンバロ奏者の山田貢さんが同楽器を演奏。花見さんの作品に囲まれた空間でバッハも愛したという音色を奏でる。
同展企画担当の坂上浩美さんは「花見宴さんの絵を見た時に、きっとこの絵の中でバッハの愛した音を聴けたら素敵ではないかと思い、企画した。この楽器はピアノのように音の強弱をつける構造をしておらず、演奏者の心で強弱をだすといわれる。心で聞く楽器を心に響く絵画とともに楽しんでいただけたら」と話す。
開催時間は14時~15時30分。料金は5,000円(ドイツ伝統菓子とコーヒー付き)。要予約。花見宴さんの展示は11月10日まで。