東急東横線日吉駅近くの一軒家イベントスペース「Casaさかのうえ」(横浜市港北区日吉4)で10月19日から、美術作家・中村眞弥子さんの個展「さかのうえの散歩道」が始まった。
傾斜地を利用した「Casaさかのうえ」は、今年5月に砂子優子オーナーの自宅一部にオープンしたイベントスペース。「五感で愉しめる空間」をコンセプトに、アロマワークショップや落語会などのイベントを月2回程度開催している。
今回は岩絵具や墨、色鉛筆、パステル、金箔なども併用し、日本画と洋画の間を追求した油絵を制作している中村さんの個展を開催。1976年東京都八王子市生まれの中村さんは、都内やアメリカのギャラリー、宮崎県の診療所などで展示を行ってきたほか、大倉山のレディースファッションブランド「rapu caluson」のファブリックプリントや横浜市出身の小説家・柳美里さんの本の装画も手がける。
今回の展示では、新作絵画16点と旧作3点のほか、rapu calusonの2013-14秋冬コレクションや食器、カレンダーなどを展示・販売。アロマセラピストのaikoさんが中村さんの絵をイメージして作ったオリジナルのアロマによる香りの演出も行われる。
中村さんは「空間の空気を感じながら、家や坂道をイメージして制作した。見てくださる方と対話しながら作り上げていくものに興味があるので、完成のような未完成のような味わいを楽しんでいただけたら」と話している。
開催時間は11時~17時(最終日は16時まで)。展示は10月27日まで。