港北天然温泉スパガーディッシュ(横浜市都筑区中川中央2)は10月25日、乳がん手術による人工乳房が温泉の成分で影響を受けるかを検証する「おっぱいリレー」に参加する。
乳がんの正しい知識を広め、乳がんの早期発見・早期治療の推進を行う「ピンクリボン」の一環として開催する同リレー。三重県尾鷲市にある温浴施設「夢古道」(三重県尾鷲市)や人工乳房を製造する池山メディカルジャパン(愛知県名古屋市)からなるおっぱいリレー運営事務局の呼び掛けで始まった。今年は全国の温浴施設85カ所が参加。各地域ごとにグループ分けし、10月1日から各グループ内の施設で順番に検証を行っている。
グループ内のアンカーとして、温浴施設「湯花楽厚木店」(神奈川県厚木市)から送られてくる人工乳房を待っている同館。当日は検証用のシリコン製人工乳房を約30分温泉に浸し、変形や変色がないかを調べる。また、女性用浴場では10月31日まで、希望者へ乳がんのセルフチェックシートの配布やチェックサポート用ソープも用意し、啓発活動を展開する。
同館サービススタッフリーダーの橋立正子さんは「日本ではマンモグラフィー健診の受診率は3割以下。欧米諸国の7~8割に比べるとかなり低い。乳がんは疾患数第1位だが、死亡原因1位ではなく、早期発見できれば助かるがんとも言われている。定期検診と普段からのセルフチェックも大切なので、この機会に乳がんへの知識と理解を深めていただけたら」と話す。
営業時間は10時~24時。入館料は、平日=1,200円(大人)・700円(小人)、土曜・日曜・祝日=1,400円(大人)・800円(小人)。