アクロクエストテクノロジー株式会社(本社:神奈川県横浜市・代表取締役:新免流、以下、アクロクエスト)のデータサイエンスチーム「AcroYAMALEX」は、世界的なデータ分析大会である「KDD Cup 2025 - Meta CRAG-MM Challenge」に参加し、日本人チームとしてトップの第3位に入賞しました。
■KDD Cup 2025 - Meta CRAG-MM Challengeとは
「KDD Cup」は、国際計算機学会が主催するデータサイエンスの国際的カンファレンス「KDD」で行われる、世界最高峰のデータ分析競技会です。今年の競技内容は、Metaが主催するウェアラブルデバイスを活用した質問回答技術の総合的なRAG(ラグ:Retrieval-Augmented Generation)のベンチマークで、以下の3つの主要な質問回答のパターンに焦点を当てたトラック(タスク)で競うものでした。
Track 1:画像検索を用いた回答
Track 2:Webと画像検索を用いた回答
Track 3:複数回往復する会話での回答
■YAMALEXチームの結果
当社の最先端技術研究チームである「YAMALEX」は、この大会にチームとして参加し、全256チームが参加する中で、Track2で第3位となりました。
今回は、役割別に学習した複数のLoRAモジュールを用いて、検索クエリ生成の質向上とAIによる誤回答(以下、ハルシネーション)の低減を実現しました。
また、KDDの会期中には現地のカナダ・トロントでプレゼンテーションを行い、入賞した手法の詳細を発表しました。
KDD現地でのプレゼンテーションの様子
▼KDD Cup2025
Meta CRAG Challenge 2025 Winners Announcement
https://discourse.aicrowd.com/t/meta-crag-challenge-2025-winners-announcement/17308
■参加チーム概要
- チーム名:AcroYAMALEX(アクロ・ヤマレックス)
- メンバー:山本 大輝、樋口 慎、佐々木 峻、吉岡 駿
YAMALEXチームメンバー。写真左より、樋口、山本、佐々木、吉岡。
以下、YAMALEXチームリーダーでKaggle Grandmasterの山本のコメントです。
<山本コメント>
RAGを活用し、ハルシネーション抑制を意識したVQAの精度向上に取り組む本コンペは、実務に直結する大変意義あるテーマでした。ハルシネーションは、AIが事実に基づかない回答を生成する現象であり、ユーザーに誤った示唆を与え、重大な問題につながり得ます。ワークショップを通じて得た具体的な回避・低減手法は、業務でも積極的に活用していきます。
アクロクエストは、これからも機械学習やデータ分析・解析の技術向上を図り、お客様の課題解決とより良いサービスの創出に努力してまいります。
【参考情報等】
■KDD 2025
https://kdd2025.kdd.org/
■KDD Cup 2025 - Meta CRAG-MM Challenge
https://www.aicrowd.com/challenges/meta-crag-mm-challenge-2025
■昨年度 YAMALEX実績
https://www.aicrowd.com/challenges/amazon-kdd-cup-2024-multi-task-online-shopping-challenge-for-llms/leaderboards
■昨年のKDD2024の様子
https://acro-engineer.hatenablog.com/entry/2024/09/24/120000
アクロクエストテクノロジー株式会社
アクロクエストテクノロジー株式会社 広報 担当/白井 智子(しろい さとこ)
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