ひきこもり状態にある人は、全国に146万人と推計されています。ひきこもりは、人間関係や心の不調など、さまざまな要因やきっかけにより、自分の心や身体を守るため誰にでも起こりうるものです。作品鑑賞を通して、当事者の様々な思いに触れてみてください。
イベントサイト→ https://www.city.yokohama.lg.jp/kenko-iryo-fukushi/kenko-iryo/kokoro/hikikomori/hikifes.html
■開催概要
【日時】
映像作品:令和7年1月15日(水)10:00~15:30
アート作品:令和7年1月10日(金)から1月15日(水)まで
※申込不要・入退場自由・入場無料のイベントです。
※イベント最終日の1月15日には、1日限定のアート作品の追加を予定しています。
【会場】
映像作品:横浜市役所1階アトリウム
アート作品:横浜市役所1階展示スペース
所在地:横浜市中区本町6丁目50番地の10
【アクセス】
みなとみらい線「馬車道駅」1C出口直結
JR「桜木町駅」新南口(市役所口)から徒歩3分
地下鉄「桜木町駅」1口から徒歩3分
■映像作品〈1月15日(水)のみ〉
【上映作品・あらすじ】
2023年広島国際映画祭出展作品「ひきこもりという履歴」 出演:タツオ/タエ(がっちゃん)
生きづらさから動けなくなったとき、心の雨がやむまで軒先に入り、雨がやんだらスッと出て行けたなら…。主人公はその頃の状態を振り返り「立ち止まり」と語る。職場でのトラウマが引き金となり、27歳から約20年間ひきこもっていたタツオ。当時の職場を再訪した胸に去来するものとは…。一方、12歳から約4年間、27歳から約13年間ひきこもり状態だったタエ(がっちゃん)。夜間中学へ行くことを決意した20歳の頃の思い出の場所を辿る。ふたりは自立を目的とする就労支援施設で出会い結婚。支え合いながら広島に暮らしている。自立を望み働きたいと願ったとき「履歴書」では、悩み苦しみ生きることを諦めなかった年月が「空白」となる。空白部分をひきこもり当事者が語るドキュメンタリー。
「カンパニュラの夢」 出演 : 宮地真緒/六角精児/山田ルイ53 世 ほか
この作品は、二つの家族の視点で進行します。主人公の岸本麻帆はあることをきっかけに、「ひきこもり」は誰にでも起こり得ることだと気づきます。一方、20年以上ひきこもり状態にある谷口誠一とその両親は問題が長期化する中で、解決の糸口すら見いだせないまま苦悩しています。
麻帆は谷口家の抱える問題に寄り添い、解決策を求め行動を起こします。
NHKスペシャル「ドラマ こもりびと」 出演 : 松山ケンイチ/武田鉄矢 ほか
10年以上ひきこもり生活を送る倉田雅夫(松山ケンイチ)。重いストレスを抱え働けなくなったことがきっかけだった。厳格な父・一夫(武田鉄矢)は元教師。地元でも尊敬を集める存在だが、雅夫の存在を世間から隠し、立ち直らせることも諦めていた。しかし、自らの余命宣告を機に、最後にもう一度息子と向き合うことに。一方の雅夫は、閉ざされた部屋の中で人知れず、ひきこもりから抜け出す道を必死で探っていた-
【上映スケジュール】
10:00~10:30 ひきこもりという履歴
10:40~11:20 カンパニュラの夢
11:30~12:45 こもりびと
13:00~13:30 ひきこもりという履歴
13:40~14:15 カンパニュラの夢
14:15~15:30 こもりびと
※いずれも一般レンタルがない貴重な映像作品です、この機会にぜひご覧ください。
■アート作品〈1月10日(金)から1月15日(水)まで〉
渡辺篤(アイムヒアプロジェクト)個展「風穴に月」
渡辺篤氏 撮影:井上桂佑
Your Moon(プロジェクト「同じ月を見た日」) 撮影:大倉英揮、「あ、共感とかじゃなくて。」(2023年、東京都現代美術館)
《Your Moon(プロジェクト「同じ月を見た日」)より》2020~2024年
コロナ禍に孤独・孤立を抱える国内外の人々が撮影した月の写真を集め続けてきた本作は、その完成形を今回横浜市役所で初披露します。
【アーティストメッセージ】
私はコロナ禍に、国内外のひきこもりを含む孤独・孤立を抱えている人々と共に、それぞれの場所から月の写真を撮る活動を行ってきました。ここに来られない人や、姿の見えない人に対しても想像力を持つことは、誰もが生きやすい社会を再構築することだと思っています。
【プロフィール】
現代美術家、社会活動家。1978年横浜市出身。東京藝術大学大学院修了後に深刻なひきこもりを経験したものの、回復し、直後から精力的に活動を展開し続けてきた。孤独・孤立にまつわる関係性の課題や、共感可能性と不可能性、社会包摂の在り方などをテーマに扱う。2018年から「アイムヒアプロジェクト」を主宰し、不可視化されがちな生きづらさを抱える人々との協働企画を多数実施。社会問題に対してアートが物理的・精神的に介入し、解決に向けた直接的な作用を及ぼす可能性を追求している。活動家として、当事者運動やケア実践、メディア出演、講演等多数。武蔵野美術大学非常勤講師、厚生労働省ひきこもり VOICE STATION講師など。2020年「横浜文化賞文化・芸術奨励賞」
■お問い合わせ
横浜市健康福祉局ひきこもり支援課
TEL:045-752-8463