プレスリリース

運慶作仏像五体を護る浄楽寺の境内に宿坊「TEMPLE STAY KAN~観~」が、11月29日にグランドオープン。11月28日には旅行事業関係者に向けてアクティビティ含む宿泊プラン説明会を開催

リリース発行企業:一般社団法人BUSHIDO文化協会

情報提供:

本年10月20日付の宗教法人浄楽寺プレスリリースNo.6で既報のとおり、宗教法人浄楽寺(以下、浄楽寺。代表役員:土川妙真、所在地:神奈川県横須賀市)では、境内に国指定重要文化財である運慶作仏像五体を有する浄楽寺境内に、宿坊「TEMPLE STAY KAN~観~」(以下、「観」)を整備し、令和7年11月29日(土)にグランドオープンする運びとなりましたのでお知らせいたします。

また、グランドオープンに先立ち、本日11月28日(金)には、メディアおよび旅行事業関係者を対象に、「観」の内覧会とともに、「武士体験」および「食文化体験」を含む宿泊プラン説明会を開催いたします。

現在、浄楽寺ではクラウドファンディング(2025年12月31日まで/https://a-portmirai.asahi.com/projects/jorakuji2025)により庭園作庭プロジェクトを実施しておりますが、このたび庭園が完成し、「観」を構成するすべての要素が揃ったことにより、グランドオープンを迎えることとなりました。


TEMPLE STAY KAN~観~内観

檜の浴槽

観の庭(極楽への道)

庭を眺める縁側


鎌倉時代の運慶仏暗闇参り



彩色修行



バーチャル運慶発願体験



彫像修行




鎌倉彫体験



感謝はがき体験



三浦水軍寿司握り体験



浜浅葉イタリアン(ジビエ)




◆素泊まり一棟貸宿泊+オプショナル体験詳細について
1.《一棟貸宿泊》クックバル葉山 提供 食文化体験
「三浦水軍寿司握り体験型ディナー」(予約代行付)プラン





本プランでは、「観」へご宿泊のうえ、武士が生と死のはざまで精神を整えたとされる「写経修行」や、鎌倉時代と同様に僧侶の読経と蝋燭の灯りだけで運慶仏を拝観する「暗闇参り」などの武士体験をお楽しみいただけます。武士体験の後は、源頼朝の危機を救った和田義盛の逸話にちなみ、葉山の寿司体験事業者「クックバル葉山」のシェフが、相模湾の地魚を使った寿司握り体験型ディナーを提供いたします。 本プランは、「観」の宿泊(素泊まり)に、寿司握り体験型ディナーの予約代行をセットにした特別オプションプランです。

料金:
・宿泊料金:23,750円~(人数・時期により変動)※0~3歳無料
・三浦水軍寿司握り体験型ディナー:大人 11,000円、小学生以下 5,500円
定員:2名~8名
宿泊場所:「観」

体験提供場所:「観」

オプション体験(予約時に選択可):
・写経修行
・彩色修行
・彫像修行
・バーチャル運慶発願体験
・運慶作仏像の暗闇参り拝観
・運慶作仏像拝観
・朝のお勤め体験
・鎌倉彫体験
・感謝はがき体験

備考:
・寿司握り体験型ディナーは、葉山の寿司体験事業者「クックバル葉山」のシェフが提供します(「観」が料理を提供するものではありません)。
・本プランは、「観」の宿泊に対して、寿司握り体験型ディナーの予約を「観」が代行する形式です。
・チェックイン 15:00/チェックアウト 11:00
・予約:専用ホームページより  https://templestay-kan.com/
・宿泊料金はオンラインチェックイン事前決済
・寿司握り体験型ディナーの料金は現地にて「クレカタッチ決済のみ」



2.《一棟貸宿泊》Loriga三浦半島食蔵 提供 食文化体験
「浜浅葉イタリアン(ジビエ)」季節の8品コースディナー(予約代行付)プラン





本プランでは、「観」へご宿泊いただき「写経修行」、「バーチャル運慶発願体験」、「運慶仏の暗闇参り」など、武士文化に触れる体験を行っていただけます。体験後の夕食には、幕末~明治期の豪農・浜浅葉家が三代約70年にわたり記録した『浜浅葉日記』に残る食文化を現代的に再解釈し、三浦半島の魚介・野菜・ジビエを使って構成した「浜浅葉イタリアン(ジビエ)」(8品フルコース)を、近隣のイタリアンレストラン「Loriga三浦半島食蔵」(徒歩7分)にてお楽しみいただけます。本プランは、「観」の宿泊(素泊まり)に対し、Loriga三浦半島食蔵のディナー予約代行をセットした特別オプションプランです。
料金:
・宿泊料金:23,750円~(人数・時期により変動)※0~3歳無料
・浜浅葉イタリアン(ジビエ) 8品コース:大人 13,200円/人、キッズプレート:2,000円/人

定員:2名~8名
宿泊場所:「観」
商品提供場所:Loriga三浦半島食蔵(「観」より徒歩7分)

オプション体験(予約時に選択可):
・写経修行
・彩色修行
・彫像修行
・バーチャル運慶発願体験
・運慶作仏像の暗闇参り拝観
・運慶作仏像拝観
・朝のお勤め体験
・鎌倉彫体験
・感謝はがき体験

備考:
・本プランは、「観」の宿泊に対し、Loriga三浦半島食蔵のディナー予約を「観」が代行する形式です。
・チェックイン 15:00/チェックアウト 11:00
・予約:専用ホームページより  https://templestay-kan.com/
・宿泊料金はオンラインチェックイン事前決済
・ディナー料金は Loriga三浦半島食蔵 店舗にて「現金決済のみ」

◆体験メニュー詳細について
・写経修行



写経は、一字一字に仏の教えを写しとることで心を整え、願いを形にしていく修行です。鎌倉時代、武士たちはいつ終わるとも知れない戦いの日々の中で、死後の安楽や、斬り結んだ相手の成仏を願いながら、経文を書き続けていたと伝えられています。筆を持ち、息を整え、紙の上に静かに線を重ねていくうちに、頭の中の雑念が少しずつ静まっていきます。答えを出すためではなく、自分の内側にある声をあらためて聞き直すための、内観の時間となります。「観」の写経修行では、阿弥陀経などの一部を書写し、運慶仏やバーチャル運慶へ奉納いたします。体験の後には、運慶仏にお参りし、暗闇参りも行っていただきます。

提供:浄楽寺
場所:浄楽寺書院/収蔵庫
所要時間:60分
料金:「観」宿泊者無料(通常5,000円)

・バーチャル運慶発願体験



浄楽寺の運慶作五尊を精密に3Dスキャンし、バーチャル空間に再構成した世界で拝観していただく体験です。VRゴーグルを装着すると、運慶が仏像に託した志や、和田義盛が祈り続けた願心が、光や空間演出として立ち現れ、現実では触れることのできない深層へと導かれていきます。体験の結びには、かつての発願者と同じように、自らの願いを静かに見つめ直し、その願いを託す時間をお過ごしいただけます。仏像の前に立つだけでは得られない、時空を越えて祈りの核心に迫る特別な体験となります。体験の後には、運慶仏にお参りし、暗闇参りも行っていただきます。

提供:浄楽寺
場所:浄楽寺書院 /収蔵庫
所要時間:30分
料金:「観」宿泊者無料(通常5,000円)

・暗闇参り拝観



浄楽寺の運慶仏の解説に続き、ろうそくの静かな光だけに照らされた運慶作五尊を拝顔し、僧侶の読経とともに諸願成就の祈願を行っていただきます。これは、かつて鎌倉武士が生と死のあわいを見据えて祈りを捧げた修行を現代に再現する、浄楽寺でのみ体験できる特別な行いです。闇に沈む静寂の中で、仏の姿が徐々に浮かび上がり、自らの内観と向き合うひとときとなります。

提供:浄楽寺
場所:収蔵庫
所要時間:60分
料金:「観」宿泊者無料(通常2,500円)



・朝のお勤め





江戸時代に建立され、三百五十年の時を刻む本堂において、浄土宗式の朝のお勤めを行っていただきます。木魚の律動と読経の響きに包まれるひとときは、心を澄ませ、日々の歩みを整えるための大切な時間となります。また、参拝のご縁をいただくゲストの交通安全などの祈願も併せて厳修し、安全と安寧を願う祈りをお捧げいたします。古の祈りが息づく空間で、静かに自らと向き合う、浄楽寺ならではの特別な朝勤行となります。


提供:浄楽寺
場所:本堂
所要時間:30分
料金:「観」宿泊者無料

・彫像修行



仏師が心血を注いで彫り上げた木彫の小仏(約12センチ)に、蓮の蓮台を彫り上げていただく体験です。鎌倉時代の武士が信仰と覚悟を託した仏像造像の一端に触れながら、運慶が歩んだ造像の精神を追体験していただけます。完成した小仏は、身を守り導く護身仏としてお持ち帰りいただけますので、日々の祈りを支える拠り所となることでしょう。体験の後には、運慶仏にお参りし、暗闇参りも行っていただきます。

提供:浄楽寺
場所:浄楽寺書院 /収蔵庫
所要時間:180分
料金:宿泊者特別料金15,000円(通常20,000円)


・彩色修行



仏師が心血を注いで彫り上げた木彫の小仏(約12センチ)に、自らの手で彩色を施し、祈りを込めて仕上げていただく体験です。これは、運慶が一刀一刀に念を込めて歩んだ造像の道程を追体験するものであり、同時に、和田義盛が仏前に託した祈りの境地へと迫る機縁ともなります。完成した小仏は、身を守り導く護身仏としてお持ち帰りいただけますので、日々の暮らしに静かに寄り添う存在となることでしょう。体験の後には、運慶仏にお参りし、暗闇参りも行っていただきます。

提供:浄楽寺
場所:浄楽寺書院 /収蔵庫
所要時間:150分
料金:宿泊者特別料金10,000円(通常15,000円)


・感謝はがき体験




浄楽寺に眠る「郵便の父」前島密翁が遺した「縁の下の力持ちになることを厭うな。人のために良かれと願う心を常に持てよ」という言葉にならい、これまで陰に日向に支えてくれた人々への感謝を静かに綴っていただく体験です。用いる葉書は、越前和紙を一枚一枚丹念に漉き上げ、「感謝はがき」と刻印された特別な一枚です。筆をとり、言葉を選び、思いを託すひとときは、前島密翁の精神に触れ、自らの縁をあらためて見つめ直す時間となります。書き上げた郵便はがきは、境内に建つ前島密胸像のポストへそのまま投函していただけます。感謝の思いが、誰かの心へ静かに届いていく浄楽寺ならではの体験です。


提供:浄楽寺
場所:浄楽寺書院
所要時間:30分
料金:1,000円(郵便はがき代込み)


●三浦水軍寿司握り体験(クックバル葉山提供)



平氏追討の旗揚げを行った源頼朝が、初戦である石橋山合戦に敗れて安房へ逃れた際、衣笠合戦で敗退し同じく安房へ落ち延びたのが三浦一族でした。その道中、疲労困憊し飢えていた和田義盛が天に救いを求めると、どこからともなく筌(せん)が船に流れ着き、それを使って魚を獲り、飢えをしのいで無事に安房へたどり着いたと伝えられています。以後、義盛は筌龍弁財天を深く信仰するようになりました。現在、外国人にも人気が高く、ユネスコ無形文化遺産にも登録されている和食の代表格・握り寿司。本体験では、「浜浅葉日記」に記されるような三浦半島の旬の魚を用い、和田義盛の逸話にならい、自ら生魚を握って食する食文化を体験していただきます。さらに、鎌倉時代から江戸時代に醤油が発明されるまでは、当地でも「ひしを(醤)」を用いて生魚を食していたと考えられていることから、当時のひしをを再現した「ゑかいひしを」もあわせて試食していただき、三浦半島に伝わる食文化の奥深さに触れていただけます。

提供:クックバル葉山
提供場所:「観」
所要時間:3.5~4時間程度

料金:三浦水軍寿司握り体験型ディナー 大人11,000円、小学生以下5,500円
定員:2名より8名まで


●浜浅葉イタリアン(ジビエ)食体験(Loriga三浦半島食蔵提供)




「浜浅葉日記」に記された食文化をもとに、当時の時代背景を反映したイタリア料理を提供いたします。浜浅葉家の当主夫人は一橋家の奥奉公に上がっていたと伝えられており、彼女たちが日々の暮らしの中で作っていた料理には、地元の食材に加えて武家の食文化が色濃く反映されていたと考えられます。日記の中には「肴」という記述があり、魚の名称とは明確に区別されています。そのことから、この「肴」とは、当時の三浦半島地域でもひそかに食されていた猪や鹿の肉を指すと推測されます。こうした背景を踏まえ、本プランでは丹沢山地で捕獲された「丹沢ジビエ」を使用し、ジビエ料理としても食文化体験を行っていただきます。
※丹沢ジビエについて
神奈川県秦野市は表丹沢の玄関口にあたり、近年、野生鳥獣による農業被害が深刻化しています。これを受けて、2020年より「ジビエの食べられる街 鶴巻温泉」グルメキャンペーンが展開され、地元飲食店がジビエ料理を提供しています。丹沢近郊で捕獲・処理された自然の恵みである「丹沢ジビエ」は、川上商会によって流通され、レトルトカレーなどの加工品も開発されています。


提供:Loriga三浦半島食蔵
場所:Loriga三浦半島食蔵
所要時間:2時間程度
料金:浜浅葉イタリアン(ジビエ) 8品コース:大人13,200円/人、キッズプレート:2,000円/人

定員:2名より8名まで


●鎌倉彫体験(鎌倉彫藤孔会提供)



鎌倉彫は、カツラやイチョウの木地に文様を彫り、漆を塗り重ねて仕上げる、鎌倉ゆかりの木彫漆器です。その起源は鎌倉時代にさかのぼり、仏師が仏具づくりに用いた技法に由来するといわれています。中国の堆朱の影響を受けつつ独自に発展し、現在では「伝統的工芸品」に指定されています。仕上げには拭き漆が用いられ、使うほどに艶を増していくのが特長です。「観」では、鎌倉彫藤孔会会長・田中信吾氏の指導のもと、直径十五センチの小皿づくりを体験していただきます。図案に沿ってノミを動かし木を削る時間は、呼吸が整い、心が静まっていく坐禅にも似たひとときです。木と向き合う手仕事を通して、自らの内側を観じる体験となります。

提供:鎌倉彫藤孔会会長・田中信吾氏
場所:「観」
所要時間:2時間程度
料金:お一人様7,000円。作成した皿は持ち帰り可。

定員:2名より8名まで


●野草茶体験(大楠野草部提供)




武士が茶に求めた「静寂・内観」と、庶民が野草茶に託した「健やかに生きる知恵」をつなぎ、寺の智慧を現代的に受け継いだ一杯が「五和茶」です。緑茶をベースに、柿の葉・桑・熊笹・和薄荷の五種が調和し、それぞれの効能と香りが爽やかに響き合います。抗酸化・血流改善・養生・抗菌・清涼といった作用を含み、飲むことで“いのちのめぐり”を感じられるお茶です。

提供:大楠野草部
場所:「観」
所要時間:15分
料金:ウエルカムドリンクとして無料提供
定員:無



●自分で炊くお寺の朝げ「おかゆセット」





地域で作られた梅干しや漬物、味噌汁を添えた、素朴で温かな朝食。自分で調理しながらいただく、お寺らしい「心を整える食事」です。※食材のみの提供です


提供:浄楽寺
場所:「観」
所要時間:40分
料金:1000円/人
定員:無



●秋谷 Loriga三浦半島食蔵「サラダ生ハムフォカッチャサンド朝食セット」




秋谷のイタリアン―Loriga三浦半島食蔵のシェフのレシピで作るセルフクッキング朝食セット。朝、食材とレシピが届くのでご自身で調理をお楽しみください。
※宿泊翌日朝、食材を配達いたします

提供:Loriga三浦半島食蔵
場所:「観」
所要時間:20分
料金:2,200円/人
定員:無

◆浄楽寺宿坊「観」について




「観(KAN)」という名前には、浄楽寺とゆかりの深い武家文化800年の歩みに通じる思いが込められています。仏師・運慶は、平安時代末期に源頼朝ら鎌倉武士と出会う中で、自らの彫像表現を大きく変えていきました。その契機となったともいわれる浄楽寺での造像は、信仰に基づき、彫眼と玉眼の使い分けを初めて行い、魂が体に包括されるように上げ底式内刳りを用いた、画期的なものでした。この仏像群は、まさに運慶が「自身と向き合い」「武士と向き合い」「仏と向き合った」証しでもあります。そこには、「観じる」ことを通して真実に迫ろうとした彼の決心が表れています。
その運慶に造像を夫婦で発願した三浦一族の和田義盛は、源平の戦乱を生き抜き、頼朝が幕府を開いた際には侍所別当として御家人の頂点に立った武士です。また、自らが戦で殺めた敵味方を慰めるため、運慶に依頼し浄楽寺に運慶仏を造像したと伝わっています。
さらに、浄楽寺に墓所をもつ「郵便の父」前島密翁は、幕臣として幕末を生き、明治の社会においては多岐にわたり日本の近代化に大きく貢献しました。晩年を過ごした浄楽寺には、「縁の下の働きを厭うな」という密翁の哲学が今も息づいています。
「TEMPLE STAY KAN~観~」は、こうした運慶や和田義盛、前島密翁の「決心の地」である浄楽寺において、現代を生きる私たちにとっても、自身を観じ、世界を観じ、未来を観じ、そして人生を決心する場となることを願い、「己を見つめ真理を観ずる宿」として名付けられました。

宿泊定員:1名~8名(推奨6名) ※一日一組限定・一棟貸し
部屋構成:和室(四畳半・六畳・七畳半)、土間キッチン&ダイニング、ヒノキ風呂
食事:「観」での食事提供は行っておりません。「観」には自炊調理ができるキッチンをご用意しております。地域の食材を浄楽寺朝市や無人販売所、魚市場で購入してアイランドキッチンで皆で調理するのも、宿坊体験となります。鍋用の土鍋やガスコンロもご用意してありますので、ご希望の方はお問い合わせください。
宿泊料金:お一人様 23,750円~(人数・時期により変動)
所在地:神奈川県横須賀市芦名2-30-5(浄楽寺境内)
予約:専用ホームページより  https://templestay-kan.com/





◆浜浅葉日記について






「浜浅葉日記」とは、相模国三浦郡大田和村(現:横須賀市太田和地区)の豪農・浜浅葉家の当主が、三代にわたり、天保五年(1834年)から明治三十五年(1902年)まで書き続けた日記です。

浜浅葉家は、代々大田和村の名主を務めた浅葉家から分家した家で、とくに浅葉仁三郎が天保十四年から慶応四年にかけて記した部分には、時候に応じて食された地元の食材や料理など、地域の食文化が詳細に記されています。
また、この食文化は、浜浅葉家当主の妻が徳川将軍家の一族である御三卿・一橋家に奥奉公として江戸に上がっていたことから、地元の暮らしだけでなく、江戸の武家文化の影響も強く受けていたと考えられます。

◆ゑかいひしをについて

「ゑかいひしを」とは、1324年(鎌倉時代後期)頃、鎌倉の「うりのやつ」に住んでいた尼僧・ゑかいが、福島の佐竹氏一族の女性に送った書状に記されていた、醤油の原形ともいわれる調味料「ひしを(醤)」の作り方をもとに再現したものです。この書状は、「ひしをつくるしたい」と呼ばれ、東日本大震災後、福島県いわき市・長福寺の本尊である地蔵菩薩坐像の像内から、夥しい数の書状とともに発見されました。震災で仏像が破損し、その修復の過程で見つかったもので、仏像とともにこれらの書状も国の重要文化財に指定されています。「ゑかいひしを」の最大の特徴は、三浦半島一帯で多く見られるヌルデの葉に付着した天然酵母を用いて、麦と大豆を発酵させて造る点にあります。また「浜浅葉日記」にも、「ひしを」を用いた「おなめ漬」の記載があり、当時の食文化を伝える貴重な手がかりとなっています。
◆「観」宿泊プラン説明会について日時:2025年11月28日(金)、13時~16時(受付12時30分~)
場所:浄楽寺及び浄楽寺宿坊「観」及び収蔵庫
内容:
・「観」のコンセプト説明
・「観」宿泊プランの説明
・体験メニュー(武士体験、食文化体験、鎌倉彫体験、野草茶体験)の紹介
・体験メニュー
・「観」内覧会
申込対象:メディア関係者及び旅行事業関係者


<本リリースに対するお問い合わせ>

宗教法人 浄楽寺

神奈川県横須賀市芦名2-30-5
info@jorakuji.jp(担当:副住職 土川憲弥)
046-856-8622

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