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大倉山記念館で陸前高田の流木バイオリン引き継ぐコンサート

バイオリン奏者の音姫さんとバイオリン

バイオリン奏者の音姫さんとバイオリン

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 大倉山記念館(横浜市港北区大倉山2)で9月11日、東日本大震災被災地復興支援のための「千の音色をつなぐ絆コンサート」が開催された。

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 バイオリン修復家中澤宗幸さんが立案した同コンサート。東日本大震災の津波による陸前高田の流木で製作した2台のバイオリンを、国内外1000人以上の奏者が引き継ぎ、各地で演奏するプロジェクトの一環で、バイオリンの裏面には震災の津波に耐えた同市の「奇跡の一本松」が描かれている。

 3月11日には、陸前高田市で行われた東日本大震災合同慰霊祭で、現役世界最高齢90歳のイスラエル人奏者イブリー・ギトリスさんによって初めて演奏。以来多くのバイオリン奏者の手を渡り、今回28回目の演奏を迎えた。

 当日はバイオリン奏者の音姫さんのほかバイオリン教室の生徒や一般の奏者も募り、「主よ、人の望みの喜びよ」(バッハ)、「ヘンデルの主題の~パッサカリア」(ハルヴォルセン)、「カノン」(パッフェルベル)などを演奏。71人目の奏者となった音姫さんは「初めてこのバイオリンを弾いたときは、胸を締め付けられるような悲しみを感じたが、弾くにつれて悲しみを乗り越えた希望の光を感じることができた。楽器は歴史を記憶し音にする。今までの奏者が弾いてきた思いやこれからの歴史を刻むことで音も変わっていく」と話した。

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