藤が丘地区センター(横浜市青葉区藤が丘1)玄関前に植えられている「ヒマラヤザクラ」が今年も開花した。
ヒマラヤザクラはバラ科サクラ属の樹木。ネパール地方原産と言われるサクラで、冬にピンク色の花を咲かせ、ソメイヨシノなどとは反対に、散る間際に色が濃くなる。日本ではネパールの故ビレンドラ国王が日本への留学のお礼に熱海市に寄贈した種子から育てられたサクラとしても知られている。
2004年に同センター開館15周年を記念して、玄関前に植樹された「ヒマラヤザクラ」。毎年11月から12月にかけて花を咲かせており、地域のシンボルツリーとなっている。
この苗木は、地域の園芸家で、20年以上ネパール・ヒマラヤの山村で植林協力を行っている高橋佳晴さんが、ネパールから持ち帰った種子を育てたもの。同館ではこれまで高橋さんの協力も得ながら大切に育ててきた。
同館の片瀬映子館長は「今年は天候の影響で開花が心配だったが、何とか咲き始めた。来週あたりは満開になって見頃を迎えるのでは」と話す。