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気仙沼「かもめ食堂」、新横浜ラーメン博物館に限定出店

気仙沼ラーメン

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 宮城・気仙沼「かもめ食堂」が10月3日に新横浜ラーメン博物館(横浜市港北区新横浜2)に期間限定出店する。

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 「昭和33年の下町」を再現した館内に、全国のラーメン店(時期ごとに入れ替わる)が出店する同館。30周年を迎える2024年に向けて、過去に出店したラーメン店が2年間かけてリレー形式で出店するプロジェクト「あの銘店をもう一度」を昨年7月に始めた。

 プロジェクト23店舗目となる「かもめ食堂」は、1942(昭和17)年に宮城県気仙沼漁港で営業を始めた店舗。気仙沼の「シンボル的な食堂」として知られ、ラーメンをはじめ定食などを提供して、漁港で働く人や周辺住民に愛されていた。2006(平成18)年には後継者不在を理由に閉店し、2011(平成23)年の東日本大震災では、津波により店舗跡は全壊した。

 震災後は、気仙沼に笑顔を取り戻そうと、気仙沼出身で東京・葛西のラーメン店「ちばき屋」店主の千葉憲二さんが「かもめ食堂復活プロジェクト」を開始。震災直後は気仙沼に復活させることは困難であったため、2012(平成24)年に同館にかもめ食堂を復活出店した。同館では2015(平成27)年まで営業した後、気仙沼に帰郷オープンした。

 「かもめ食堂」のラーメンは、魚介類を丸2日塩漬けにして水・酒・昆布を合わせた特製タレが特徴の塩ラーメン。気仙沼特産のサンマを使った香油もアクセントにしている。提供メニューは「気仙沼ラーメン」(950円)、「気仙沼ラーメン潮玉子入り」(1,100円)、「焼豚めん」(1,250円)、「メンチカツ」(350円)ほか。

 同館営業戦略事業部の栗原幸司さんは「東日本大震災復興プロジェクトとして当館に出店したあと、現地で帰郷オープンしたかもめ食堂。気仙沼の海を思わせる塩ラーメンをこの機会に召し上がってほしい」と話す。

 営業時間は日によって異なる。入場料は、大人=380円、小中学生・高校生・シニア(60歳以上)=100円、小学生未満無料。「かもめ食堂」の出店は10月30日まで。

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