明治から平成までのひな人形とつるし飾りが、大塚・歳勝土遺跡公園(横浜市都筑区大棚西2)内の「都筑民家園」を彩った。
同園では、3月3日の桃の節句に合わせて、有志が所有している明治~平成のひな人形を飾る企画「ひな祭りウィーク」を展開している。飾るひな人形の中には、明治期に作られた京びなの老舗丸平大木人形など貴重な展示もある。
「つるし飾り」は江戸時代頃から始まったとされる天井から縁起物をつるす飾り。縁起物は子どもの健やかな成長を願い、端切れを使って手作りする。同園では桃やハマグリ、フクロウなど30種類以上の縁起物を毎年有志が作りためており、その数は1万個以上にもなる。
同園事務局長の木村格さんは「古民家の雰囲気は人形がよく似合う。段飾り、お内裏さま、土雛などの展示と共に、正絹を使ったちりめん細工が大好きなメンバーがこつこつ作りためたつるし飾りは1万を超えた。最近では有職造花の薬玉作りにはまって新作展示が増えている」と話す。
開催時間は10時~16時。入場無料。展示は3月3日まで。