横浜市歴史博物館(横浜市都筑区中川中央1)内図書閲覧室で、「横浜スカーフ・アーカイブ資料」のデータベースが公開された。
1859年(安政6年)に開港し、生糸の輸出が盛んになった横浜。この歴史を背景に作られるようになったのがシルク100パーセントの横浜スカーフで、地場産業として発展した。その製版、染色、縫製技術は世界最高水準といわれる。
横浜市は1994(平成6)年に日本輸出スカーフ等製造工業組合から、現物のスカーフ資料約11万点の寄贈を受けた。2013(平成25)年には「横浜スカーフ研究会」を組織し、保管しているスカーフを整理しデータベース化した。データベースの中には歴史的価値のある約3万点のスカーフの図柄の写真が保存されている。
これらのスカーフ(現物)とデータベースを合わせた「アーカイブ資料」はこれまで、横浜市工業技術支援センター(横浜市金沢区)で保管してきたが、今回横浜市歴史博物館に移管された。
データベースは申請手続き不要で、図書閲覧室のパソコンで自由に閲覧が可能。現物資料の閲覧は事前申請することで、日程調整の上、後日閲覧できる。今後はデータベースを広く市民に開放することで、資料の有効活用を図る。
開館時間は9時~17時。データベースの閲覧は無料。