KK横浜貿易倉庫(横浜市都筑区池辺町)で5月14日、使用済みのランドセルをアフガニスタンへ送る活動「ランドセルは海を越えて」のボランティア・イベントが行われた。
ランドセルの主要素材である人工皮革「クラリーノ」を製造販売しているクラレ(東京都千代田区)が主催する同活動。6年間使用したランドセルを全国から集め、ノート、鉛筆、クレヨンなどの学用品を詰めて、勉強道具が不足しているアフガニスタンの子どもたちに送っている。2004年から活動は始まり、これまでに約7万個のランドセルが子どもたちに届けられた。
8回目を迎える今年は、1月から3月まで、同活動のウエブサイトを通じて全国から使用済みのランドセルを募集。約1万個のランドセルが寄せられた。
当日は、ランドセルの寄贈者や同社関係者のほか、活動を後援する家族計画国際協力財団(JOICFP=ジョイセフ)、社団法人日本かばん協会ランドセル工業会の呼び掛けで集まったボランティア約150人が集まり、開梱・検品・箱詰めの作業「旅立ち準備」を行った。
同社広報の山本恵一さんは「『6年間使ったランドセルだが、まだまだ使えるのでは』というお客さまからの意見が多かったことがきっかけで、毎年この活動を行っている。寄贈先のアフガニスタンでは、現在でも勉強道具が不足している地域もあるので、今後も活動を続けたい」と話すほか、「現地でのランドセル配布は、トラックでも運べないような村もあり苦労している。しかし、今回の震災ではそのような場所から、いち早く『日本は大丈夫か』とジョイセフを通して連絡がきた。これまで支援していた場所からこのような声が聞けて、この活動を続けてきて良かったと感じた」とも。
「旅立ち準備」が整ったランドセルは6月にアフガニスタンへ向けて、東京港から出港。現地の子どもたちに届けられるのは9月頃を予定。