横浜・青葉のアートスペース「JIKE STUDIO」(横浜市青葉区寺家町、TEL 045-350-3804)で9月10日、企画展「木のリトグラフによる記憶の風景 澤岡泰子の世界展」が始まる。
「木のリトグラフ」は、通常アルミや石の版面を使用するリトグラフ(平らな版面のまま印刷する版画のひとつ)を木の版面を使って描画する技法。これは日本で考えられた技法で、プレス機を使用せず、バレンや足で圧をかけて刷ることができる。澤岡さんは「木のリトグラフ」を使った作品の制作のほか、中国の大学での指導をはじめ、世界各国でワークショップも開催してきた。
今回は澤岡さんが制作してきた作品を初期から現在にいたるまで展示。企画担当の坂上浩美さんは「澤岡さんの作品の特徴はその美しい青。宇宙から見た地球のような深く透き通った青のなかに、植物が力強く描かれている作品は力強く、深く印象に残る」と話す。
期間中9月18日には尺八とコントラバスのコンサートも予定され、力強い作品の多い澤岡さんのリトグラフの空間で、演奏を楽しむ。開催時間は14時~。観覧は2,800円。
9月22日には澤岡さんが講師となる木のリトグラフワークショップも開催。A3サイズのびょうぶを制作する。開催時間は10時30分~16時30分。参加費は1万3,000円(ランチ付き)。要予約。
企画展の展示時間は11時~18時。展示は9月25日まで(火曜休廊)。入場無料。