横浜市民ギャラリー(横浜市青葉区あざみ野南1)で1月31日から、世界を旅する写真家・石川直樹さんの個展「石川直樹 NEW MAP-世界を見に行く」が始まる。
写真表現の「現在」を切りとる企画としてフォト・アニュアル展を毎年開催してきた同館。4回目となる今年は、自身の移動や旅をテーマに活動をしている石川さんの作品を展示する。
石川さんは、人類・民俗学などの視点を持ちながら、北極から南極までの人力踏破・七大陸最高峰登頂などを達成しており、これまでに世界の辺境から都市まであらゆる土地を旅してきた。写真作品は、土門拳賞、日本写真協会新人賞、講談社出版文化賞などを受賞しているほか、著書には「最後の冒険家」(集英社)などもある。
会期中は、「POLE TO POLE(2000年)」から「8848(2011年)」までの7シリーズと、アジアをとらえた新作など約100点の作品を展示。「NEW MAP」をテーマに、これまでの旅で見た世界をたどっていく。
1月31日・2月15日は、石川さんによる映像を交えながら、旅について語るアーティストトーク(31日のトークは募集終了)、2月8日・22日は同館担当学芸スタッフによるギャラリートークなども予定する。
同館の河上祐子さんは「今回の展示は、世界のあらゆる地を歩いてきた石川さんの15年にわたる旅の軌跡を、旧作、新作のシリーズを超えて楽しむことができるとても貴重な機会となる。石川さんの思い描く新しい地図をたどるように、多様な世界を感じていただけたら」と話す。
開催時間は10時~18時。入場無料。会期は2月22日まで。