よこはま動物園ズーラシア(横浜市旭区上白根町、TEL 045-959-1000)に3月12日、世界的にも希少なヤブイヌ5頭が来園する。
ヤブイヌは南米パナマからアルゼンチン北部の森林や草原に分布している野生の犬。国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで準絶滅危惧種(NT)に指定されている。
胴長・短足の体形に愛らしい顔のヤブイヌは、10頭ほどの群れで生活。雄は片足を挙げて、雌は逆立ちをして尿のマーキングをするという特徴的な行動を取る。
今回は動物園同士で希少種の繁殖を推進している繁殖契約によって、京都市動物園から4頭、名古屋市立東山動植物園から1頭が来園。これらの個体は2008年・2010年にそれぞれ同園から出園したヤブイヌペアの子どもたちだという。
飼育展示係の吉本ジャッキーさんは「現在飼育している12頭のヤブイヌは5~9歳。今回来園する5頭はさらに若いので、今後の繁殖に期待ができる。昨年末から受け入れ準備をしており、いよいよ間近に迫った来園日が楽しみ」と話す。
一般展示の開始時期は、個体の様子をみてから判断される。