メロンディアあざみ野(横浜市青葉区新石川1)で10月27日、地域の学校教育とまちづくりを考える「まちと学校のみらいフォーラム2012」が開催された。
学校と地域の連携で子どもの教育とまちづくりを行い、大人も子どもも共に学ぶ地域協働の場作りを推進する「NPO法人まちと学校のみらい(横浜市青葉区)」の設立記念に開催された同フォーラム。地域の学校支援ボランティアや住民、行政職員など約90人が参加した。
当日は、慶応大学政策・メディア研究科教授で内閣府「新しい公共」推進会議座長も務める金子郁容さんが記念講演。学校を中心としたまちづくりの具体的事例紹介に、参加者は熱心に聞き入った。
社会環境の変化に伴い、子どもや学校の教育現場で起きている問題が多様化している現在。そうしたなか、同NPOの中心メンバーにより、これまでもより良い教育環境やそれを支える地域の姿を考えるさまざまな取り組みを重ねてきた。同NPOではこれまでの話し合いから、学校と地域をつなぐ「コーディネーター」の新規育成や研修、ネットワーク作りなどを目指すという。
同NPOの竹原和泉代表理事は「今回発起した仲間が10年前から勉強会を重ねて温めてきたことが具体的に動き出す。サービスを受けるだけの教育ではなく、地域の市民が自分事として学校へ関われるための下地を作りたい。若い世代がさらに加わって活動の裾野を広げていけたら」と意欲を話す。