アートフォーラムあざみ野(横浜市青葉区あざみ野南1)で9月9日、ドイツのドキュメンタリー映画「シェーナウの想い」の上映会が開催される。
同映画は1986年のチェルノブイリ原子力発電所事故の影響を受け、2008年に制作されたドキュメンタリー映画。ドイツ南西部のシェーナウ市を舞台に、放射能を不安に思う親がスタートした市民活動から、住民による自然エネルギーの電力供給会社設立までを描いた。
今回は生活者の目線でエネルギーの未来を考えようと、横浜市青葉区に住む女性を中心に発足した市民団体「あざみ野ぶんぶんプロジェクト」が上映会を企画。ドイツで実際に起きた地域からのエネルギーシフトの動きを知ることで、震災後の日本のエネルギー供給について次世代に向けた選択肢を考える。また上映後には、グリーン電力の普及に取り組む、エナジーグリーン(東京都新宿区)の竹村英明副社長によるトークも予定する。
同団体の北原まどかさんは「震災直後に生じた原発事故による放射能拡散は、これまで社会や政治に無関心だった母親たちを不安にさせた。しかし、子どもたちに残したい社会を考えるきっかけにもなった。この地域で生活する私たちが、将来のエネルギーシフトに向けて何ができるのかを探りたい」と話す。
同団体は現状を知ることからはじめようと、昨年6月に鎌仲ひとみ監督の映画「ミツバチの羽音と地球の回転」上映会を開催。その後毎月の定期的な学習会やワークショップのほか、エネルギー関連情報をメールマガジンやフェイスブックを使って発信している。
上映会は10時~、14時~の2回。参加費は予約券800円(当日1,000円)。