日本初の影絵専門劇団「劇団かかし座」(都筑区南山田町、TEL 045-592-8111)が7月14日、創立60周年を迎える。
1952年に創立した同劇団。NHKの番組向け影絵劇制作からスタートし、現在は自主公演や学校、幼稚園での上演を行い、昨年は1100ステージ、約24万人の観客動員を数えた。そのほか、アーティストのプロモーションビデオや舞台の影絵指導などの活動も行い、近年はドイツやスペインなど、海外からも招聘を受けている。
劇団代表の後藤圭さんは「劇団の歴史のうち半分となる30年は横浜を拠点としてきた。世界に誇れる文化を今後も横浜から発信していきたい」と話す。
また、8月18日にはKAAT神奈川芸術劇場(横浜市中区)で記念公演を予定。R.L.スティーブンソン原作の「宝島」を大型ステージセットや色彩豊かな影絵などのこれまで同劇団が培ってきた技術を使い、影絵劇を披露する。
企画営業部の山下義文さんは「昨今、主人公たちが最後に仲良くなる物語が多いなか、悪者の存在や力と力のぶつかり合いを、あえて避けずに制作した。子どもたちがドキドキする『物語が持つ力』は今も昔も変わらないはず」と制作への思いを話す。
公演は13時30分~、18時~の2回。S席3,000円(大人・子ども共通)、A席大人=2,500円・小学生以下=2,000円。