企画展「北条幻庵-横浜・小机城と関東の戦国-」が11月22日、横浜市歴史博物館(横浜市都筑区中川中央1)で始まった。
北条幻庵は、北条早雲の末子として16世紀の初めに活躍した人物。現在も横浜市港北区に残る小机城跡は、幻庵のおいの為昌が、所領の一部を引き継ぎ分割して成立した小机領の支配拠点とされ、幻庵の子息や養子らが城主を務めたという。このことから小机城や周辺の領域の成立には幻庵も深く関わっていたと考えられる。
企画展では、幻庵や小机城主の文献資料と2021年・2022年の小机城発掘調査の成果を元に、幻庵の生涯をたどりながら関東の戦国時代を紹介する。
展示内容は伊勢原市指定文化財の「北条幻庵印判状」や小田原市指定文化財の「北条時長像」、小机城跡から出土した素焼きの皿、陶磁器類、銅銭など。
会期中には研究者を招いた講演会やディスカッション企画のほか、担当学芸員によるギャラリートークも予定。館内のミュージアムショップや同館オンラインショップでは、展示にちなんだ特別デザインの「小机城御城印」(800円)を700枚限定で販売する。
開館時間は9時~17時。観覧料は一般=1,000円、高校・大学生=800円、小中学生・市内在住65歳以上=300円(常設展は別途観覧料)。2026年1月18日まで。