
横浜産のオリーブを使った「横浜オリーブ エクストラバージンオリーブオイル」の販売が3月10日に始まった。
手がけるのはオリーブ果樹園を管理する「横浜オリーブ」(横浜市緑区鴨居町)。同社は2017(平成29)年からJR横浜線鴨居駅周辺の休耕地や耕作放棄地にオリーブを植えて、畑を再活用する活動を始め、現在は16カ所、延べ3万3000平方メートルの畑でオリーブを育てている。近隣にはオリーブオイルを搾るための搾油工場も建設した。
昨年末から今年にかけて採れたオリーブの実は約3トン。収穫してから24時間で傷み始めるというオリーブの実を畑から車で30分以内の距離にある搾油工場で搾油する。工場では室温を一定の温度以下に抑えたコールドプレス製法で搾油して瓶詰めするという。
社長の串田賢司さんは「エクストラバージンオイルの国際基準は酸度0.8%以下とされているところ、当社のオリーブオイルは酸度0.1%で瓶詰めできる。鮮度を保ち、特徴的で芳醇(ほうじゅん)な風味を感じられるオリーブオイルになった」と完成した商品に自信を見せる。
満足のいく品質と一般販売できる量のオリーブオイルが確保できたことから今回商品化を決めた。価格は、100ミリリットル瓶=4,700円、50ミリリットル瓶=3,500円。
串田さんは「今後もオリーブ果樹園を現在の2倍程度までは広げていく予定。まずは横浜の新しいお土産や贈り物の定番として認知されるようになりたい」と意気込む。
販売はオンラインショップで行う。