新横浜公園(横浜市港北区小机町)第3水路のサクラソウが開花した。
サクラソウはサクラに似た小さな花を咲かせる多年草。「古典園芸植物」としても知られ、園芸用に愛好家によって育てられることはあるが自生地は少ない。環境省のレッドデータブックの準絶滅危惧(きぐ)にも指定され、その自生地は保護対象となっている。
同園のある小机周辺には昔、サクラソウの自生地があったとされていることから、3年前よりサクラソウの自生地を復活させるプロジェクトが始動。近隣の小机小学校(小机町)や園芸用のサクラソウの展示や情報交換などを行っている「横浜さくらそう会」が協力している。サクラソウの自生地を作る取り組みは国内でも珍しい。
現在は3年目の株がピンク色や白色の花を咲かせており、昨年や今年植栽したサクラソウも芽吹いている。
同園では水路いっぱいにサクラソウを咲かせるため、10万株の植栽を目指すという。