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ラー博の2店舗がグルテンフリーラーメン 訪日客増加でメニューをグローバル化

「ドイツ・無垢ツヴァイテ」のグルテンフリーラーメン味噌

「ドイツ・無垢ツヴァイテ」のグルテンフリーラーメン味噌

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 新横浜ラーメン博物館(横浜市港北区新横浜2)内「ドイツ・無垢ツヴァイテ」と「熊本・こむらさき」の2店舗で6月1日から、グルテンフリーラーメンの提供が始まる。

「熊本・こむらさき」のグルテンフリーラーメン

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 グルテンとは小麦などの穀物内から作られるタンパク質の一種で、グルテンを消化できない人やグルテンに過敏に反応症状を起こす人もいる。グルテンを含まない食品はグルテンフリーと呼ばれ、国内でもグルテンフリー表示の食品が増えてきた。体質からグルテンフリーを求める人のほか、思想的にグルテンを摂取しない人が世界中で広がっており、ハラール食品やベジタリアン向けの食品とともに、グルテンフリーはスタンダードな表記となってきた。

 海外からの来館者が増えている同館ではこれまで、ベジタブルラーメンやムスリムフレンドリーなラーメンをそろえてきたが、今回はじめてグルテンフリーラーメンの開発に挑戦した。ラーメンに使われる食材には、麺やしょうゆ、各種具材などグルテンを含むものが多く、同館と各店舗が協力して試行錯誤しながら、食材の選定を行った。

 無垢ツヴァイテで提供するのは、グルテンフリーラーメン味噌(950円)。新たに開発した小麦粉を含まない特製味噌だれを使ったスープに、麺は米粉のストレート麺、具材にはニンジン、もやし、玉ねぎ、豚ロースのコンフィをのせた。

 こむらさきで提供するのは、こむらさき風 太平燕とんこつ(700円)。熊本ではポピュラーな麺料理太平燕(たいぴいえん)をアレンジしたラーメンで、グルテンを含まない塩だれのスープと、麺には緑豆春雨を使用した。2店舗のグルテンフリーラーメンは、グルテンを含む食品を扱う厨房(ちゅうぼう)で調理する。

 同館営業戦略事業部の中野正博さんは「グルテンフリーを推進しているわけではなく、グルテンが含まれていることにより、ラーメンを食べることができない人にもおいしいラーメンを食べていただきたいという思いで開発・発売にいたった。さまざまな国から来館する方が増えているなか、これからも多様なニーズに応えていきたい」と話す。

 今後は来館客の様子をみて、グルテンフリーのラーメンを扱う店舗を増やす予定。同館の入場料は、中学生以上=310円、小学生・シニア(60歳以上)=100円、小学生未満無料。営業時間は日によって異なる。

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