横浜・青葉のアートスペース「JIKE STUDIO」（横浜市青葉区寺家町、TEL 045-350-3804）で10月3日、江戸から明治期の建物を20分の1サイズに復元した「三浦宏の世界展」が始まった。

　浅草のひのき細工師・三浦玉舟として知られる三浦宏さんの仕事を紹介する同展。昨年は三浦さんが本職の傍ら制作した、長屋や呉服店など10分の1サイズの江戸の建物を展示したが、今回はさらに小さい20分の1サイズにした。

　展示では江戸の町並みのほか、樋口一葉の「おおつごもり」「にごりえ」に登場した明治期の建物や一葉が暮らした家なども縮尺して紹介する。

　同スペース企画担当の坂上浩美さんは「三浦さんの作品は、ミニチュアという言葉では表せない。中をのぞくと、人間が小さくなったら住めるほど精巧に作られている。小さなお子さんから大人まで皆さまに楽しんでいただける展示となっているので、秋の寺家とともに楽しみにお越しいただけたら」と話す。

　展示時間は11時～18時。火曜休廊。11月1日まで。