たいまつを持って町内歩く「虫送り」 横浜・南山田で伝統行事

昨年の「虫送り」の様子。約250人が参加した。

昨年の「虫送り」の様子。約250人が参加した。

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 横浜市都筑区の南山田地域で7月25日、夏の到来を告げる伝統行事「虫送り」が行われる。

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 「虫送り」は、江戸時代から始まったといわれる日本の伝統行事のひとつ。南山田でも古くから行われており、戦後には一時中断したが、1976(昭和51)年に復活し「虫送り保存会」を中心に毎年行われ、今年で40回を迎える。

 本来は稲の穂につく害虫をたいまつの明かりで集めて、おはやしに乗せて町内の外まで追い払い豊作を願うものであったが、水田が少なくなった現在では、害虫ではなく町内の人々の災いを追い払う行事として引き継がれている。2005(平成17)年には横浜市指定無形民俗文化財に指定された。

 当日は、19時にカレクトオート駐車場(横浜市都筑区南山田町)でたいまつに火をともす。たいまつを持った子どもたちは、笛、太鼓、鐘のおはやしを先頭に、最終会場のなつみかん公園(都筑区牛久保東2)まで列をなして歩く。

 行事は「虫送り保存会」のほか、南山田町内会、牛久保町内会、子ども会、消防団、交通安全協会らが協力して、安全にも配慮。公園ではたいまつを集めて燃やし、おはやしと獅子・ひょっとこの演舞が行われるという。

 たいまつ行列は19時~21時。雨天順延。

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