横浜市営地下鉄中川駅近くのコミュニティーカフェ「Shairly・cafe(シェアリーカフェ)」(横浜市都筑区中川1、TEL 045-530-3990)で3月25日、東日本大震災被災地の写真を撮り続けている高校生カメラマン・千葉拓人さんのトークイベントが開催された。
震災後「東日本大震災の記憶と教訓を伝えたい」という思いから撮影してきた千葉さん(宮城県・東松島高校3年生)。宮城県石巻の子どもたちが取材活動を行っている「石巻日日こども新聞」の記者としても活動している千葉さんがこれまでに撮りためた写真は10万枚にも上る。
同カフェでは、同21日から「ツタエル 東日本大震災をつたえる高校生・千葉拓人 写真展」と題して、千葉さんの写真12点を展示する写真展を開催。写真展は、石巻日日こども新聞と以前から交流のあったNPO法人ミニシティ・プラス(中川1)が主催する「子どもの理想の街」をつくるイベント「ミニヨコ」が同カフェの入るハウスクエア横浜で同月21日~23日に開催されたことから実現した。今回は写真展のトークイベントとして千葉さんをゲストに招いた。
当日千葉さんは、写真を始めたきっかけやこれまでの撮影で苦労したことや心に残る出来事、これまでの変化などを語った。会場には「ミニヨコ」に参加した子どもらも参加。会場からの「震災から3年。少し復興してきたと感じる場所は」という質問には「場所というと復興はまだまだだが、人々の心は変わってきたと思う。特に子どもたちからは、これからがんばっていくんだ、という力強いパワーを感じる」と答える場面も。今後の活動について聞かれると「人の手に興味がある。その人がその手でどんなことをしているのか。今そうした手を石巻で撮影していて、これも機会があれば写真展をしてみたい」と話した。
「ツタエル 東日本大震災をつたえる高校生・千葉拓人 写真展」は今後も各地で開催を予定。「自分の写真であの震災についてこれからもみんなに伝えたい」と千葉さんは話す。
写真展は10時~18時(金曜日・土曜日は21時まで、水曜定休)、31日まで。