プレスリリース

MIMO接続をシミュレートできるモジュールの製品ラインナップを拡充

リリース発行企業:アンリツ株式会社

情報提供:

アンリツ株式会社(社長 濱田 宏一)は、4X4 MIMO接続をシミュレートできる、Butler Matrix 4x4 (0.6GHz-7.125GHz) MA8114Aを開発し、Butler Matrix[※1]モジュールの製品ラインナップを拡充しました。 MA8114Aは、入力4ポート、出力4ポートのButler Matrix伝搬経路から構成されるモジュールで、LTE/5G基地局やWi-Fi機器の4x4 MIMOスループット評価に使用されていた従来品Azimuth STACSIM-WB-(Static Channel Simulator) (ACC-339)では対応していなかった、6 GHz帯(5.925 GHz-7.125 GHz)をサポートします。



開発の背景


LTE/5G基地局やWi-Fi機器のベンダは、4x4 MIMOを用いた最大スループット評価でOTA[※2]環境を用いますが、端末との距離によって伝搬環境が変わるため、測定結果の再現性が低いという課題がありました。再現性の改善には、両者をRFケーブルで接続する必要がありますが、単純な結合器ではMIMO伝搬環境をシミュレートすることは困難です。アンリツのButler Matrixモジュールを用いることで、再現性の高い測定が可能になります。

3GPP Release 17からNR FR1の上限周波数が拡張され、またWi-Fi 6E/7では6 GHz帯が追加されたため、各国の新たな周波数帯のサービス導入に向けて、MA8114Aは周波数範囲を、7.125 GHzまで対応しました。

アンリツは安定した5G/Wi-Fi評価環境の構築やスループット試験の効率化に貢献いたします。

Butler Matrixモジュールの製品ラインナップとして、同じく7.125 GHzまで対応する入力8ポート、出力8ポートのButler Matrix 8x8 (0.6GHz-7.125GHz)MA8118Aがあります。MA8118Aは、8x8 MIMOスループット評価だけでなく、複数のRFポートを持つ端末の試験効率化にも活用いただけます。

BUTLER MATRIX製品についてもっと詳しく(英語)
https://www.anritsu.com/ja-JP/test-measurement/support/downloads/product-introductions/dwl21124

用語解説


[※1] Butler Matrix
1958年Judith Butlerらによって提案されたマイクロ波回路の一種。複数の入力ポートと出力ポートを持ち、どの入力ポートから電力を入力しても、出力ポートに位相の異なる均等な電力が分配される。

[※2] OTA
OTAはOver The Airの略。空間を介して電波の送受信を行い、無線機の性能を測定するため、外来の電波を遮断する構造の暗箱であるOTAチャンバの使用が推奨される。

アンリツの製品・ソリューション・その他の情報は、Facebookでもご覧いただけます。
https://www.facebook.com/AnritsuTandM/

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