200本のたいまつが町内巡る 都筑で横浜市指定無形民俗文化財「虫送り」今年も開催へ

これまでの虫送り行列の様子

これまでの虫送り行列の様子

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 横浜市都筑区の南山田地域で7月22日、地域の伝統行事で横浜市指定無形民俗文化財に指定されている「虫送り」が行われる。

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 「虫送り」は、江戸時代から始まったといわれる伝統行事のひとつ。南山田でも古くから行われており、戦後には一時中断したものの、1976(昭和51)年に復活し「虫送り保存会」を中心に毎年行われてきた。

 本来はい豊作を願う行事で、稲の穂につく害虫をたいまつの明かりで集めて、おはやしに乗せて町外まで追い払っていた。水田が少なくなった現在では、害虫ではなく町内の人々の災いを追い払う行事として引き継がれている。2005(平成17)年には横浜市指定無形民俗文化財に指定された。

 当日は、18時に南山田の山田神社(横浜市都筑区南山田町)をおはやし行列が出発。19時にはカレクトオート駐車場(南山田町)と菊屋寝装店(同)で200本のたいまつに火をともす。たいまつを持った子どもたちは、笛、太鼓、鐘のおはやしを先頭に、夏みかん公園(都筑区牛久保東2)まで町内を巡る。

 行事は「虫送り保存会」のほか、JA南山田支部や消防団、交通安全協会らが協力して、安全にも配慮。公園ではたいまつを集めて「おたきあげ」や、おはやしと獅子・ひょっとこの演舞が行われる。

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