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横浜市が「横浜国際プール」再整備事業計画への市民意見募集

横浜国際プールのメインプール(写真提供=PARAPHOTO/秋冨哲生)

横浜国際プールのメインプール(写真提供=PARAPHOTO/秋冨哲生)

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 横浜市は、設備更新時期を迎えた横浜国際プール(横浜市都筑区北山田7)の再整備に関する計画素案を公表し、市民意見募集を行っている。

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 総合的な室内水泳競技場として1998(平成10)年7月4日に開業し、今年で完成から26年が経過した同施設。市民スポーツから国際級の大会まで各種競技大会の開催や市民の健康増進や体力づくりの場として整備された。横浜市営地下鉄グリーンライン北山田駅から徒歩5分の場所にあり、地上3階、地下2階建てでメインアリーナ(夏季プール、冬季スポーツフロア)、サブプール、サブアリーナ、トレーニングルームを設ける。メインアリーナは約5000(可動席含む)、サブアリーナには350の観客席を備える。

 今回の再整備事業計画の素案は、開業から四半世紀が経ち、一部設備の老朽化が懸念されている同プールの再整備の方針を示したもの。夏季・冬季で用途を変えているメインアリーナの長水路(50メートル)メインプールを廃止し、体育館仕様に固定して通年のスポーツフロアにするとしている。子育て世代の居場所としても、防災拠点としても活用できるとするコンセプトも掲げる。

 同計画の背景には、2021年度の包括外部監査で「メインアリーナの床転換作業に毎年約5000万円がかかる」「転換作業にそれぞれ1カ月を要するため合計2カ月ほど施設が使えない」という2点に「改善を要する指摘」があった。同監査報告書によると、メインプールは国際大会に必須とされている計測機器が未設置で観客席数も不足している現状にも言及し、「国際水泳連盟主催の国際大会の開催要件を満たしていない。プールか体育館かどちらかに一本化すること」と記載している。

 この素案に対し、これまで同プールでジャパンパラ水泳競技大会・日本知的障害者選手権水泳競技大会を開催してきた一般社団法人日本パラ水泳連盟や横浜水泳協会障害者委員会など、障害者水泳関連4団体は6月30日付けで「存続の嘆願書」を横浜市に提出した。

 市民意見は、インターネット入力フォーム(電子申請システム) 、パンフレット「横浜国際プール再整備事業計画(素案)概要版」に添付のはがき、FAX(045-664-0669)、 電子メールで受け付ける。締め切りは7月31日。

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