横浜の都市デザインを紹介する講演会「港北ニュータウン~グリーンマトリックスから生まれる市民参加の街(ふるさと)づくり~」が7月24日、横浜市歴史博物館(横浜市都筑区中川中央1)内講堂で開かれる。
1971(昭和46)年に「都市デザイン担当」が設置され、歩行者を大事にした都市空間の形成や、水・緑と歴史的建造物などの地域の資源を大切にした魅力づくりを市民や企業と共に進めてきた横浜市。この専門部署が2021年に50周年を迎えたことを記念して各種記念事業を進めてきた。
同講演は「都市デザインを『知る』講演会」と題して昨年から続くシリーズの第5回。1960年代から横浜市の六大事業のひとつとして開発されてきた港北ニュータウンがテーマで、公園や緑地を緑道でつなげたグリーンマトリックスシステムなど、このエリアの特徴がどのように造られてきたかを紹介する。
当日は元横浜市計画局港北ニュータウン担当の遠藤包嗣さん、元日本住宅公団港北ニュータウン担当の松井雅彦さん、NPO法人ぐるっと緑道の塩入廣中理事長、都筑魅力アップ協議会の山岸紀美江会長、元横浜市都筑区長で元横浜市都市デザイン室長の中野創さんらが登壇。ファシリテーターは東京都市大学環境学部環境創生学科の室田昌子教授が務める。
横浜市・都市デザイン室の小寺志保さんは「この街を造ってきた方々の思いを込めて、タイトルを『街づくり』ではなく『街(ふるさと)づくり』にした。この街がどのようにできてきたかを知ると共に、都市デザインについて理解を深めていただけたら」と話す。
開演は13時30分。参加無料(要事前申し込み)。申し込みはウェブサイトから。併せてYouTubeでのオンライン配信も予定(申し込み不要)。