横浜市緑区民文化センター「みどりアートパーク」（横浜市緑区長津田2）が4月1日、天井脱落対策工事が完了し運用を再開した。

運用再開したホール

　2013（平成25）年に東急田園都市線長津田駅北口に開館した同館。約340席のホールやギャラリー、リハーサル室、練習室、会議室などを備える。

　同館では昨年7月から今年3月まで、ホールの天井脱落対策工事を行った。これは東日本大震災時に、多数の大規模空間のある公共建築物で天井の脱落が生じたことから、横浜市が進めている対策工事の一環。2014（平成26）年に改正建築基準法施行令が施行され、特定天井（つり天井で、天井の高さが6メートルを超え、その水平投影面積が200平方メートルを超え、天井部材の重さが2キロ毎平方メートルを超えるもの）は新基準に適合する必要があるが、同館の天井は既存不適格となっていた。これらの経緯から市では、既存不適格となった全ての市民利用施設を順次改修している。

　同館では3月末に対策工事が完了。天井裏に鉄骨などを入れて、防災機能を強化した。

　運用再開に先立ち行われた内覧会で、緑区の岡田展生区長は「これからも緑区の文化の発信拠点として、皆さまに愛される場所になってほしい」と話した。

　今後は運用再開を記念したコンサートやイベントなどを開催していく。