都筑民家園の茶室で茶道体験-「親子・こども茶道講座」も

「都筑民家園」にある茶室「輪亭(りんてい)」

「都筑民家園」にある茶室「輪亭(りんてい)」

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 大塚・歳勝土遺跡公園(横浜市都筑区大棚西2)内「都筑民家園」にある茶室「輪亭(りんてい)」で現在、市民向けの茶道講座が開かれている。

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 茶室は「都筑民家園に茶室を贈る有志の会」により寄贈されたもの。木造平屋1棟で、面積は約45平方メートル。広間や小間、水屋を備えている。茶室の名称は、昨年12月に区民から募集した名称案の中から、「都筑民家園を軸に日本の伝統・食・生活の文化を楽しみ伝承する多くの人たちの輪の広がりを感じる言葉」という趣旨で決められた。オープンは5月15日。

  毎月第2土曜日は「表千家」、第4土曜日は「裏千家」と各流派の茶道講座を開催。異なる流派が一つの茶室を使うことは珍しい。それぞれ、高校生以上の男女を対象とした「初めての茶道講座」(10時~12時30分)、中学生以下の子どもと親を対象とした「親子・こども茶道講座」(13時30分~16時)を開く。

 毎月第4火曜日には「民家園月釜」(11時~15時30分)と題し、3畳の小間でお茶と菓子を楽しむお茶会も開かれる。

 都筑民家園管理運営委員会事務局長の岡本みどりさんは「茶室は敷居が高く感じられるが、輪亭は茶室本来のその場の雰囲気を楽しむことを重視しており、特にお茶会は気軽に楽しむことができる。今後はお茶に限らず堅苦しいことを抜きにしたイベントを展開していき、若い人などに日本文化に気軽に触れる機会を提供したい」と話す。

 都筑民家園は1997年に開園。江戸時代の民家「旧長沢家」(横浜市指定文化財)を中心に管理棟、庭などで構成されている。長沢家は都筑郡牛久保村(現都筑区牛久保)にあった旧家で、江戸時代の一時期、村方三役(村の役人の総称)や名主役や組頭を務めた。

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