
企画展「あざみ野コンテンポラリ-vol.16 庄司朝美 トビリシより愛を込めて」が10月11日、横浜市民ギャラリーあざみ野(横浜市青葉区あざみ野南1)で始まる。
美術の枠や社会的評価にとらわれず、さまざまなジャンルのアーティストの表現活動を紹介するシリーズ展「あざみ野コンテンポラリー」。今回は福島県出身の画家、庄司朝美さんの個展として作品を並べる。
作品は2022年から1年間、コーカサス地方の国ジョージアに滞在した経験から制作した版画や写真、映像インスタレーションのほか、新作の大型カンバス作品など約80点を展示。ジョージア国内各地を回りながら、ウェブ版「美術手帖(てちょう)」で連載していた「トビリシより愛を込めて」を立体的に表現したインスタレーションも紹介する。
会期中は庄司さんを迎えたアーティストトーク(11日)や庄司さんと「美術手帖」総編集長の岩淵貞哉さんによる対談(25日)、担当学芸員によるギャラリートーク(26日)、伝統的なワインを楽しむジョージアの宴会文化「スプラ」を庄司さんと体験するイベント(11月1日)も予定する。
同展担当学芸員の佐藤直子さんは「独自の文化を育んできたジョージアに1年間滞在した庄司さんの成果発表展となる。ワイン発祥の地として知られるジョージアでは、ワイン醸造の季節には町中がブドウの香りで満たされるそう。そんなジョージアを旅するように展覧会を楽しんでほしい」と話す。
開館時間は11時~18時。入場料は500円(20歳未満と学生、65歳以上は無料)。11月3日まで。