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歴博で横浜の禅文化紹介する「東輝庵展」 特別御朱印頒布も

展示の様子

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 特別展「寳林寺(ほうりんじ) 東輝庵(とうきあん)展 横浜の禅-近世禅林のルーツ」が9月14日、横浜市歴史博物館(横浜市都筑区中川中央1)で始まる。

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 横浜市南区にある寳林寺は臨済宗円覚寺派の寺。18世紀中ごろに「鎌倉禅」の祖とされる月船禅慧(げっせんぜんね)が境内に東輝庵を造り、鎌倉・円覚寺中興の祖といわれる誠拙周樗(せいせつしゅうちょ)や仙崖義梵(せんがいぎぼん、がいは山かんむりのない字が正式表記)、峨山慈棹(がざんじとう)、物先海旭(もっせんかいぎょく)といった多くの禅僧が集ったという。近くには東海道の保土ケ谷宿があったため、往来する人々との交流が増えて、文化や文芸が生まれた。特別展ではここで広がった横浜の禅文化や地域との交流について禅画や書などの資料と共に紹介する。

 展示内容は「月船禅慧筆」「釈迦如来坐像(しゃかにょらいざぞう)」「誠拙周樗画賛 円相図 紙本・墨画」など寶林寺や協力寺院所蔵の資料。

 9月14日、10月5日・19日・26日には、「東輝庵特別御朱印」を同館で頒布する。

 館長の佐藤信さんは「日本の近世禅文化の中心が、横浜にあったことはあまり知られていない。禅について語ることは難しいが、本展を見て感じてもらえることはあると思う」と話す。

 開館時間は9時~17時。特別展観覧料は一般=1,000円、高校・大学生=700円、小中学生・市内在住65歳以上=500円(常設展は別途観覧料)。11月10日まで。

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