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新横浜ラーメン博物館1階が増床 「青竹打ち」の製麺体験スペースも

伝統的な製麺技法「青竹打ち」

伝統的な製麺技法「青竹打ち」

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 新横浜ラーメン博物館(横浜市港北区新横浜2、TEL 045-471-0503)1階の展示・体験エリアに10月17日、「青竹打ち」による麺作り体験ができるスペースがオープンした。

展示・体験エリア フロアマップ

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 今年3月に開館25周年を迎えた同館。「昭和33年の下町」を再現した館内には、全国のラーメン店(時期ごとに入れ替わる)が出店するほか、駄菓子店やスナック、居酒屋などもあり、昭和の雰囲気を盛り上げている。

 同館では日々国内外を巡って、各地域のラーメン店やラーメンの食文化を調査研究してきた。博物館機能のある館内1階では、史実に基づいたラーメンの歴史・資料を紹介している。

 今回は食育やラーメン文化の普及を目的に1階部分を増床。日本でラーメン店が増えた明治後期から大正時代に、麺作りの主流だった「青竹打ち」を体験できるプログラムをスタートした。

 「青竹打ち」は麺を打つ台の一方に竹筒を固定し、竹筒にまたがるように体重をかけて麺生地をのばす製麺技法。生地に気泡が入り込むことで、やわらかくのど越しの良い独特の食感を味わえる。

 機械製麺の普及とともにこの麺作りをする店は全国的に減っていたが、栃木県佐野市では現在も青竹打ち製麺を使ったラーメン店が多い。同館では佐野市内のラーメン店が集まる「佐野らーめん会」の指導の下、プログラムを企画した。

 プログラムは小麦粉から製麺、試食まで行う本格的な「青竹打ち 麺作り体験」(要予約、所要時間60~80分、料金3,000円)と麺を伸ばす体験のみできる「おためしコース」(予約不要、所要時間20~30分、料金1,000円)を用意。どちらも対象年齢は中学生以上で、2食分の麺を作ることができる。

 岩岡洋志館長は「明治後期に浅草・来々軒が創業し、ラーメン店が日本中に広がった。このもっとも日本にラーメンが根付いた時期のラーメンを知ってもらおうと企画した。今後は各地域でどのようにラーメンが発展していったかをまとめた映像を紹介するコーナーも予定しており、これからも貴重なラーメンの文化を発信していきたい」と話す。

 営業時間は日によって異なる。同館の入場料は、中学生以上=380円、小学生・シニア(60歳以上)=100円、小学生未満無料。

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