よこはま動物園ズーラシア(横浜市旭区上白根町、TEL 045-959-1000)で毎週月曜日、セスジキノボリカンガルーを間近で観察できるイベントが開かれている。
セスジキノボリカンガルーはニューギニア島の中央部から東部にかけて生息するほ乳類。カンガルーの仲間で、発達した前足とカギ状の爪が特徴。
他のカンガルーと違い樹木の上で生活するため、同園では食事をする姿などが見にくかった。イベントでは、展示場から園路の手すりまで板を渡して橋を架けることで、セスジキノボリカンガルーを間近で観察できるようにした(イベント時は手すりの手前に仕切りを設ける)。
今回橋を渡るのはセスジキノボリカンガルーの「ビワ」。初めは見慣れない橋に驚いていたが、練習を繰り返したことで園路まで渡ってくれるようになったという。
同園セスジキノボリカンガルー担当の薄井正さんは「園路と展示場の間は2メートル離れているので、食事の様子や表情、毛並みなど細かいところまでは、なかなか見ることはできなかった。セスジキノボリカンガルーは国内では当園でしか見ることはできないので、この機会にぜひ間近で観察していただけたら」と話す。
開催時間は11時~(雨天中止)で、5月末まで。入園料は、大人(18歳以上)=600円、中人(高校生)=300円、小人(小・中学生)=200円、小学生未満無料。