廃棄予定だった段ボール茶室、横浜で再公開-市民グループが引き取り

段ボールで再現した国宝茶室「如庵」

段ボールで再現した国宝茶室「如庵」

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 横浜市大場みすずが丘地区センター(横浜市青葉区みすずが丘)で2月19日・20日に開催される「大場みすずが丘地区センター祭り」で、段ボールで再現した国宝茶室「如庵」が展示される。

段ボールで再現した国宝茶室「如庵」の内部

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 1月にハウスクエア横浜(都筑区中川1)で展示されていた同茶室。展示後、廃棄される予定だったが、同地区センターで活動する茶道同好会「茶遊会」メンバーやお茶の指導を行っている表千家教授の宮下和子さんらによって引き取られた。

 「如庵」は愛知県犬山市にある茶室で、1951年(昭和26年)に文化財保護法によって国宝に指定された。再現される茶室は建築家の山田幸司さんが設計し、約1万の段ボールを積層させたパーツから成り、原寸大で組み立てることができる。

 今回は茶遊会が企画、展示するもので、段ボール茶室内に入って見学できるほか、茶会の開催も予定する(一席=500円、当日の状況によって中止の場合も)。

 宮下さんは「ハウスクエア横浜で展示されていた段ボール茶室が廃棄されると聞いて、どうにか残したいと思った。本物の如庵でお茶を楽しむことは絶対にできないが、この段ボール茶室ではその雰囲気を楽しみながらお茶をたてられる。多くの人に楽しんでいただければ」と話す。「今回のイベント後の予定は決まっていないので、今度こそ廃棄されてしまうかもしれない」とも。

 展示と体験は、19日=9時30分~17時、20日=9時30分~14時。

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